クリニックの集客を成功させるための秘訣とは!?おすすめの手法や、成功事例も詳しく解説!

2023.03.14

クリニックを開業するだけで、患者さんがどんどん来院してくれると思っていませんか。
インターネットでありとあらゆる情報が簡単に手に入るようになった現代において、なんの実績もない、なんの広告も打ち出していないクリニックは、患者さんには選ばれません。これからの時代、クリニックであっても、適切な広告施策を打ち出していく必要があります。

ここでは、クリニックに集客が必要な詳しい理由や具体的な集客方法、実際の成功事例等について、詳しく解説していきます。

クリニックの集客が重要な理由

そもそもクリニックにおいて、なぜ集客が重要なのでしょうか。ここでは、「医療業界における集客の必要性」と「競合との差別化が必要な理由」の2つの観点で紹介していきます。

医療業界における集客の必要性

医療業界、特にクリニックの経営を安定させるためには、リピート患者数を増加させることが重要です。たしかに、新規患者を獲得することも同様に重要と言えるでしょう。しかし、新規患者の獲得にばかり着目してしまうと、安定的な集客には繋がりません。しっかりと患者さんからの「かかりつけ医」としての認知をしてもらうことが、重要なのです。

一方で、新規患者の獲得をする際は、「患者さんがいかにご自身の病院にかかりやすいと思うか」を追求することを意味する「プライマリケア」を意識するようにしましょう。特に個人クリニックの場合、集客のためには、地域密着型での医療技術を提供できるか否かが大事なポイントなのです。

競合との差別化が必要な理由

クリニック経営において、競合と差別化を図ることは、他の職種と同様に、非常に重要なポイントです。仮に、競合との差別化を図っていないクリニックだった場合、仮に、ご自身のクリニックと同エリアに競合クリニックがあると、「家から近いから競合クリニックの方に行こう」と患者さんに判断されてしまう可能性があります。

こうした事態を防ぐために、自身のクリニックが得意とする施術分野だったり、個性だったりを見つけるところから始めてみましょう。クリニックでの集客では、価格による差別化を図ることができないため、診療時間や診療日、待ち時間の少なさなどで、競合との差別化を図っていく必要があります。

クリニック集客の具体的な方法

では、具体的には、どのようにクリニック集客を行えば良いのでしょうか。

近年では、インターネットの普及に伴い、ウェブ媒体を用いた集客方法が一般的になってきています。ここでは、「ホームページ」「SNS」「オンライン広告」「ブログ活用」「チラシ・ポスティング」「DM送付」「オフライン広告」「グーグルビジネスプロフィール」の観点で、それぞれ紹介していきます。

ホームページによるSEO対策

インターネットが普及している現代、自身のクリニックのホームページを持たないことは、それだけで競合と大きな差が開いてしまうことになります。 多くの患者さんは来院する前に、クリニックのホームページを参考にすることは言うまでもありません。ホームページとは、24時間365日伝えたい情報を患者さんに伝えることができます。

とはいえ、SEO対策がされていなければ、どれだけ有益な情報が記載されていたとしても、患者さんの目に触れてもらうことができません。そのため、自身のクリニックの強みをしっかりと示しつつ、SEO対策を施すことで、最大限の集客効果を発揮できるでしょう。

SNS活用

InstagramやTwitter等のSNS媒体を利用することには、多くのメリットがあります。

手軽に情報を発信できる点や、患者さんと直接コンタクトを取ることが可能な点などが挙げられるでしょう。しかし、使い方を誤ってしまうと、「炎上」へと繋がってしまい、結果的にクリニックの評判を落としてしまうことになりかねません。

そのため、全てのSNS媒体を利用するのではなく、自身のクリニックに適した媒体を1、2個選んだ上で、定期的に更新することを心がけましょう。

オンライン広告(WEB広告)

検索エンジン上に表示する形式である「web広告」も有効な広告手段の1つです。SNS広告とは異なり、不特定多数の患者さんに認知してもらうことが可能です。

一方で、少しコストが高いため、予算に余裕がないと打ち出せない点や、多種多様であることにより、最適な広告を選びづらいといった点がデメリットとなります。 そのため、しっかりとターゲット層を選定した上で打ち出すようにしましょう。

ブログによるコンテンツマーケティング

ブログを活用することの1番のメリットは、自身の医療に対する想いなどを直接、患者さんに届けることができる点です。

そのため、患者さんに有益な情報を定期的に更新していくことが重要なポイントと言えるでしょう。また、ホームページと同様に、SEO対策をすることも忘れないようにしましょう。

SEO対策をしつつ、ターゲットとしている患者さんが抱えているであろう悩みに、直接アプローチできるコンテンツを発信していくことをおすすめします。

チラシやポスティング

チラシやポスティングによる集客は、依然として効果的であると言えるでしょう。

高齢者層をターゲットとしているクリニックであれば、高齢者の方々の多くはインターネットに精通していないため、チラシやポスティング広告を活用することは、web媒体の利用に慣れていない層にアプローチすることに繋がるのです。 しかし、ターゲットの絞り込みが難しい点がデメリットとなってしまいます。

DM

クリニックの紹介に加え、イベント開催などで集客を行いたい場合は、DMの活用も効果的です。時期にあった病気予防の発信を始めとし、オンラインとの併用で高い集客効果を発揮できます。

一方で、定期的に新たな情報を発信する必要がある点がデメリットとなるでしょう。

オフライン広告

インターネットを介さない、看板や公共交通機関の吊り下げ広告などを「オフライン広告」と呼びます。

こうした「オフライン広告」は、多くの人の目に繰り返し触れるため、記憶に残りやすい広告媒体です。しかし、費用が高額であり、幅広い層に確実にアプローチできるとはいえない点がデメリットと言えるでしょう。

Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

Googleマップ上で店舗情報が表示されるサービスを「Googleビジネスプロフィール」と呼びます。この「Googleビジネスプロフィール」は、無料で掲載できるため、SNS媒体との繋がりをうまく行うことで、低コストで高い集客効果を発揮することが可能です。

しかし、ユーザー側も誤情報やマイナスなコメントを気軽に投稿できるため、クリニックへのイメージダウンへと繋がってしまう恐れがあります。

クリニックの集客に成功した事例

これまで述べた広告施策をうまく活用し、クリニックの集客に成功した事例があります。ここでは、「とある循環器内科クリニックの事例」と「とある内科クリニックの事例」の2つほど紹介していきます。

クリニックA

都内にある循環器内科クリニックでは、周辺住民は少なく、目立たない看板が設置されていた都心部の雑居ビルにクリニックを開業していました。

そこで、ホームページ情報を見直したり、「健康診断」の実施により、親和性のある治療を打ち出したりすることで、患者数が徐々に増加していきました。現在では、慢性疾患患者さんの受診が増加しているそうです。

クリニックB

とある内科クリニックの場合、見通しが悪い住宅街に開業したため、駐車場は広いにもかかわらず、患者さんが増加しませんでした。

そのため、大通りに誘導看板を設置したり、その他SNS広告等を利用することによって、初診数の増加に成功しました。また、その後、地域への認知が広まったため、広告を少しずつ減らしていくことで、コストの最適化を行うこともできました。

クリニックの集客に成功するためには

では、改めてクリニックの集客に成功するためには、どの点に気をつけて広告施策を打ち出せば良いのでしょうか。

ここでは、「競合クリニックとの差別化」「戦略に則った集客施策」「患者さんからの口コミ」の3つに分けて紹介していきます。

自院の強みを明確にし、競合クリニックとの差別化を行う

クリニックの集客を成功させるために、最も重要とも言えることは、同エリアに存在する競合クリニックとの差別化を図ることです。

この差別化を行うためには、まずは競合クリニックの診療コンセプトや診療時間、ターゲット層などを詳しく調査する必要があります。なぜならば、「競合クリニックがまだ取り入れていないが、患者さんからのニーズはある」分野を、自身のクリニックの強みとすることで、差別化を図るからです。

そのため、事前の競合調査は入念に行った上で、自身のクリニックのコンセプト選定や広告施策等に活かしていくことをおすすめします。

集客施策は闇雲に行わず、戦略を立てた上で実行を行う

自身のクリニックがターゲットとする層によって、集客方法が異なることは言うまでもありません。

例えば、高齢者層の方々をターゲットとするならば、チラシやポスティングといったノンデジタル広告をメインに、小児科など若い層をターゲットとするのであれば、SNSやホームページをメインとした広告手法になるでしょう。

このように、まずは明確な目的を設定した上で、適切な広告媒体を選び、広告施策を実行していくことが良いでしょう。

既存患者様からの口コミを獲得していく

インターネットの普及にも伴い、来院前に口コミでクリニックについて調べる患者さんが多くなってきています。

そのため、常日頃から、プラスの口コミを獲得できるような丁寧な診療・対応を心がけましょう。患者さんは、来院前には多くの不安を抱いています。

こうした不安を、良質な口コミによって払拭することができれば、更なる口コミにもつながるでしょう。

まとめ

現代社会には、多くの広告手法が存在しています。もちろん、全ての広告施策を行うことは、労力の面でもコストの面でも得策とはいえません。

また、広告施策を行うだけで、クリニックへの集客が成功するわけでもありません。当たり前のことですが、ご自身のクリニックが本当に良いクリニックと言えなければ、どんなにコストをかけ、良質な広告を打ち出したとしても、集客にはつながりません。

まずは、競合クリニックの分析をした上で、患者さんファーストのクリニックを作り上げていくことから心がけていくと良いのではないでしょうか。